079 「進化景色(都市の森)」

 

土田 義昌 Yoshimasa Tsuchida 

素   材:黒御影石
実物寸法:120×115×180cm

はじめに、国立の街のイメージを思い出した。忙しく人々がいきかう街の中で、国立は豊かで少し時間の流れがゆっくりとなっている印象を持った。学生も多く、幅広い世代が、どことなく安心できる街であると思う。それは、街が歴史を持ちまた文化人の方が多くいらっしゃり、どことなく熟成された街という思いを私自身は持っている。今回は設置場所も、駅前の街路樹のところであり、とてもすてきな場所である。私が考えた今回の作品では、時間が早く流れ移り変わる現代の中で、人間がかわらず時代をこえても感じるものをつくりたいと思った。
 それは、国立の街が熟成したように、作品を見ることで、どこかホっとたたずめることを思いました。歴史をこえて、人間が思い大切にしていることを表現し、伝えていけるものをイメージしています。作品がうつりかわる木々の変化にみえたり、都会の町の風景や家族がよりそうようにも見えたりと、印象を膨らませていただきたい。
 人にやさしい街で、ほっとできる彫刻を制作してみた。