【優秀賞】「記憶のひきだし」

長野 真紀子 Makiko Nagano

素材/大理石・ステンレス
寸法/[滑り台]W120×D47×H200㎝ [家]W50×D30×H46㎝

大切にしたい風景がある

幼い頃に遊んでいた公園や並木道を通りかかった時、現在の私がその場に存在し、目の前の風景を見ているが、そこに見えたものは、過去そこで遊んでいた私の記憶だった。
記憶が風景を覆っていた。その場に存在するものは現在の自分の意識より過去の記憶が強い事を感じた。他の街には感じられない、その場にだけ存在している記憶がある。時間がたってもその場には温かな記憶が存在していた。
この作品を見ることで人が持っている記憶が想起され、この街が私達と共に有り、幸福感を与えてくれる場の証明になることを願い制作した。


【略  歴】
 1986年 東京都生まれ
 2011年 東京造形大学美術学科彫刻専攻 卒業
 2013年 東京造形大学大学院造形研究科造形専攻美術研究領域 修了
 現在、文教大学 教育学部学校教育課程美術専修 助手

【主な受賞歴】
 2010年 大分アジア彫刻展  入選
 2011年 東京造形大学卒業制作 ZOKEI展  最優秀賞

【主なグループ展】
 2011年 「Artpolygon」、NHKアートギャラリー、東京
 2012年 「仙養ヶ原シンポジウム2012」、仙養ヶ原ふれあいの里、広島
 2013年 「仙養ヶ原シンポジウム2013「石舞台」プロジェクト」、仙養ヶ原ふれあいの里、広島
 2013年 「sculpture×drawing vol.2」、六本木画廊、東京
 2014年 「あかり展」、GALLERY KINGYO、東京

【主な作品・制作歴】
 2012年 仙養ヶ原シンポジウム「コバルトブルー」、広島県神石高原町
 2013年 仙養ヶ原シンポジウム「透明な時報」、広島県神石高原町