【大賞】「重くて、脆くて、とても厄介なもの」

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重くて脆くて扱いづらい素材であるにもかかわらず、人は石という素材で何か別の「モノ」をつくろうとします。きっと、それは「モノ」としては石とは違った別の何かになるのでしょうが、元あった「モノ」からはかけ離れた別の「モノ」をつくるという行為はとても違和感のあることのように感じます。
それゆえに、私は何かをつくり出すことではなく、その姿かたちを変えることで、“在る”ことに気づくことができればと思っています。
したがって、石の性質を際立たせただけのこの作品を街中に置くことで、「モノ」そのものにではなく、それが“在る”という「モノ」の存在自体に興味を持つ人が一人でもいたとすれば、面白いと思うのです。

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【略　　歴】
　1985年　千葉県生まれ
　2009年　多摩美術大学美術学部彫刻学科卒業
　2011年　多摩美術大学大学院美術研究科彫刻専攻修了

【主な受賞歴】
　2008年　岐阜県各務ケ原市・多摩美術大学モニュメント創造研究事業～彫刻のある街づくり～　優秀賞

【主な個展】
　2009年　「中島真理子展」、ギャラリー零∞、東京
　2013年　「中島真理子展　－在ること－」、ギャルリー東京ユマニテbis、東京

【主なグループ展】
　2006年　「木との語らい展」、聖路加国際病院、東京
　2008年　「Art Program Ome 2008　学生展」、青梅市街、東京
　2010年　「Art Program Ome 2010　学生展」、青梅市街、東京
　2011年　「多摩美術大学彫刻展2011」、八王子ビュータワー、東京
　2015年　「Solid Forms – 3Sculptors」、Gallery Jin Projects、東京

【作品設置】
　2011年　 鹿児島県湧水町『芸術がある町』まちづくり事業 「Kan」、栗野駅前丸池公園、鹿児島