０２５「重くて、脆くて、とても厄介なもの」

　

【表面のアップ】

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モノが溢れるこの世の中で、モノそのものではなく、それが“在る”ということに興味があります。何かをつくり出すことではなく、その姿かたちを変えることで、“在る”ことに気づくことができればと思っています。
「重くて、脆くて、とても厄介なもの」
重くて脆くて扱いづらい素材であるにもかかわらず、人は石という素材でなにか別のモノをつくろうとします。
きっと、それはモノとしては石とは違う別の何かになるのでしょうが、私にとっては元あったモノからかけ離れた別のモノをつくるという行為はとても不思議なことのように思えます。
モノの性質を際立たせただけのこの作品を街中に置くことで、モノそのものにではなく、それが“在る”ことに興味を持つ人が一人でもいるとすれば、面白いと思うのです。

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