013 「ギフト(包装形)」

長沼 克己 Katsumi Naganuma

素   材:御影石
実物寸法:80×40×120cm

私たちは日常生活のなかで、人と人とのつながりを贈り物(ギフト)で意識します。それは中元(サマーギフト)や歳暮(ウィンターギフト)で、モノを箱(袋)に入れて包装を施し、贈り手の心をかたちにします。
また、箱は古代から西洋ではパンドラの箱、日本では玉手箱というように内部に宇宙観が存在するもので、箱からすべてのものが生まれ世界がはじまり、遥かに時空を超えるものとして歴史、時代ごとに中身を想像するギフトでもあります。そして、ギフトを分配することによって、精神をはぐくみ感謝する行為が祝祭となり、地域の活性化を表出します。
今、「お・も・て・な・し」の心が叫ばれている日本では、現実を綺麗に包装し内向き志向の方法が必要になります。