7月10日(木)選考委員の建畠晢、福永治、池田良二の各氏による第一次選考会が行われました。
折しも超大型台風8号の接近により、選考会の開催が危ぶまれる状況でしたが、予測をみごとに裏切り豪雨も強風にも阻まれることなく、無事に選考会を終了しました。
ところで、予測を裏切ったのは台風だけではありません。初めての試みであり、短い告知期間であったにもかかわらず、第1回の野外彫刻展としては、119点もの多くの作品が集まりました。しかも、選考委員の先生のコメントにあるように、数だけでなく、水準の高い作品が揃い、日本全国からのご応募をいただきました。応募してくださったすべての作家の皆様に、心より感謝申し上げます。
おかげさまで、「やりがいのある審査でした…。」との感想を先生方よりいただきました。
審査は密度の高い集中度をもって行われましたが、半日以上の時間を要し、ひとつひとつの作品ファイルが丁寧に精査されました。数回にわたりスクリーニングをかけて選出していく際には、熱心な討議が重ねられました。119点から15点選ぶという激戦で、スクリーニングのたびに事務局も胸の痛い思いでした。
選ばれた15点は「すべて実物制作をしてもよいほどの作品…」との先生の評もあったほどでしたから、秀作ぞろいの作品をさらに6点に絞っていくという第二次選考では、いちだんと緊密な審査がなされることでしょう。第二次選考に進まれる15名の作家の皆様、このたびは誠におめでとうございます。
さて、第二次選考会は11月17日(月)に行われますが、15名のマケット(模型)は、11月5日(水)から11月21日(金)まで、市内の3カ所で行われる模型展示会にて展示されます。
ぜひ、多くの方々にユニークな作品のマケット(模型)をご一覧いただきたいと思っています。くにたちの大学通りの緑地に置かれる姿を想像しながら、これぞと思われる作品に投票していただきたいのです。来場者の投じた票は11月下旬に開票し、総数の多かった作品が市民賞となります。
当然ながら、来場者の皆さんの評価と選考委員の先生の評価が重なることもあり得ます。
その場合は市民賞とのダブル受賞となります。
3月30日(月)の最終選考日には、大賞、準大賞、優秀賞が確定して、すべての受賞者が決まります。
くにたちアートビエンナーレは、作家の皆様、選考委員の先生方、そして支えて下さった協賛企業や団体の皆様によって、台風一過の青空のごとく素晴らしいスタートを切ることができました。
実際に珠玉の作品を目にする機会を得てあらためて感銘を受け、事務局一同、もっともっといいかたちで、次につなげていこうと、心して務める所存です。
重ねて御礼申し上げます。