国立音楽大学の先生と学生さんがピアノの分解掃除!

/ 12月 11, 2017/ イベント

 
 

11月16日(木)国立音楽大学のご協力により、「別科調律専修」の学外授業として大津先生・畑山先生、一年生の高橋さんと河南さんが、JR国立ビルに来訪、10台のピアノ全部の分解掃除をしてくださいました。日頃見る機会のない場面でもあり、Play Me, I’m Yours Kunitachi2018 を追いかけてくれるTBSテレビのカメラが入りました。

 
 
 
国立音楽大学に「別科調律専修」が設置されたのは1951年のこと。音大では唯一の調律師養成機関であり、551名(2017年3月現在)の修了生を社会に送り出してきました。
そのほとんどが調律師として活躍しており、個人で精力的に活躍している人や外国で活躍を続けている人もいます。
 
→ 国立音楽大学「別科調律専修」
http://www.kunitachi.ac.jp/undergraduate/tuning/index.html
※2018年度(平成30年度)入試より「別科調律専修」の学生募集を停止。学部3年次からの「コース制」に調律技術の学べる「鍵盤楽器技術コース」を設置、音楽学部の教育研究へと継承。

 
 

Play Me, I’m Yours Kunitachi 2018のために、市内外の方々から寄贈いただいたピアノは製造後30-50年を経たピアノです。積年の埃も積もっていますが、中はさて、どんなことになっているのでしょう。
 
 

①手際よく鍵盤蓋や前板をはずしたあと、鍵盤もアクションも次々と取り外していきます。
国立音楽大学の先生と学生さんがピアノの分解掃除!
 
 


②アトラスピアノに輝く国立音楽大学のロゴマーク!アトラスピアノ工場はかつて国立音楽大学楽器研究所の主任であった西村武氏に認められた国立音大の指定工場でした。
 
 
 

③アクションと呼ばれるピアノの心臓部。弦をたたくフェルトのハンマーがついています。
 
 
 
 

④丁寧に刷毛と掃除機で埃をとっていきます。
 
 
 
 

⑤鍵盤の下にはごっそり埃!こんなシールが落ちていたり… 孵化したゴキブリの卵の化石も(?!)。ペダルの構造に対策をしていなかった40-50年前までのピアノでは、ねずみの親子がホカホカの巣を作っていることもあったそうです。
 
 
 

 

⑥大津先生がハンマーを削っているところ…ハンマーファイリングといいます。
TBSテレビの取材に答えて説明しています。
 
 

大津先生の説明に熱心に聞き入る河南さん(左)と高橋さん(右)
 
 

 

魔法の道具箱はずっしりと重いです!
 
 
 

⑦鍵盤の際も丁寧に拭いたり、ウィッペンのねじ締めをしています。
 
 
 

 

⑧ロストモーション調整をしています。
 
 
 

国立音楽大学別科調律専修の皆様、朝から夕方までありがとうございました。
(左から畑山智美先生 河南陽香さん 高橋遼さん 大津直規先生)


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